メンタルヘルス・マネジメント検定は、大阪商工会議所が実施している公的資格です。日本商工会議所が後援をしているので、全国で受験可能となっています。2006年からスタートした資格検定でして、現在はI種・II種・III種とあります。
目次
〇メンタルヘルス・マネジメント検定とは?
メンタルヘルス・マネジメント検定は、労働者の心の病気が最近増加傾向にあり、うつ病やストレスのよって仕事に支障が生じて生活面でも大変な苦労をされている方の手助けをメンタル面でマネジメントする制度として誕生しました。大阪商工会議所が実施しています。
http://www.mental-health.ne.jp/
現在はコース別に検定種類を選択できて、I種・II種・III種という3つのコースが存在します。
〇メンタルヘルス・マネジメント検定の受験級レベル
メンタルヘルス・マネジメント検定の受験級には以下の3つがあります。
- I種:マスターコース、対象者は経営幹部向け
- II種:ラインケアコース、対象者は管理職向け
- III種:セルフケアコース、対象者は一般社員や新入社員向け
出題範囲も、I種が9分野から、II種が7分野から、そしてIII種が5分野と、一般社員向けのIII種から経営幹部向けのI種に行くに伴って難しくなっています。
〇メンタルヘルス・マネジメント検定試験の内容
メンタルヘルス・マネジメント検定試験の内容は以下の通りです。
- 受験資格:特に制限等はありません。
- 試験日:毎年3月と11月に実施しています。
- 会場:全国15会場
- 試験内容:マークシート方式が2時間、I種はこれに論述式が1時間あります。
- 合格基準:100点満点中、70点以上の得点。I種はマークシート100点、論述式50点の内105点以上の得点
- 合格率:I種が10%前後、II種が50%前後、III種が80%前後となっています。
http://www.mental-health.ne.jp/koukai.html
- 学習方法:同商工会議所が発行している参考書とテキストをご確認下さい。受験対策講座も随時実施しています。
参考書:http://www.mental-health.ne.jp/text.html
受験講座:http://www.mental-health.ne.jp/seminar.html
〇メンタルヘルス・マネジメント検定の活用等
メンタルヘルス・マネジメント検定を取得した方は、企業においても自分自身の職場生活にしても心の健康を大事に出来るので、勤務している企業全体にとってはメリットがあります。企業での総務・人事・労務等の管理をされる担当者が、従業員のメンタルヘルス・マネジメント管理を行いますので、この検定は注目されてきています。労務管理・経営部門で管理をされている方にはおすすめの資格となっています。
この資格を保持している方は、「衛生管理者」や「産業カウンセラー」等の資格を保有していたりもしています。2006年に開始した当初は約1万人の受験者数でしたが、現在は約4万ににも増加している人気の検定試験です。これからもダブルライセンスによって、企業内の労務管理スペシャリストとして今後もますます活躍していくでしょう。