
食生活アドバイザーという試験は、食についての様々な知識を検定する民間資格です。近年ではテレビタレントが取得をして有名になってきています。
〇食生活アドバイザーとは?
食生活アドバイザーとは、民間資格で1999年からスタートした検定試験です。「一般社団法人 FLAネットワーク協会」が実施しています。
http://www.flanet.jp/index.html
人生における食について、幅広い観点から知識を深めていける資格となっています。検定級は3級からスタートして2級まで現在あります。
〇食生活アドバイザーの受験級レベル
食生活アドバイザーの受験級レベルは以下の通りです。
- 3級:「消費者」の立場から食生活を考えたレベルの知識を求められます。
- 2級:「食を提供する」という立場から食生活を考え、ビジネスの視点としても知識を要求されています。
1級試験は現在のところありません。この民間資格自体が歴史も浅いということもあるのでしょうが、数年したらもしかしたら誕生しているかもしれません。
〇食生活アドバイザー試験内容
食生活アドバイザー試験は以下の内容で実施されます。
- 受験資格:受験資格は特になく、誰でも受験可能です。
- 試験日:7月の第2日曜日と11月の第4日曜日と年2回実施されます。
- 試験時間:2級・3級ともに90分
- 試験会場:全国主要都市14会場で実施されます。
- 併願:3級試験が午前10:30から、2級試験が午後1:30から実施されますので併願が可能です。
- 免除科目:栄養士や調理師の方であっても、免除科目はありません。
- 試験内容:2級と3級、それぞれ試験内容は以下の通りです。
- 栄養と健康:栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養等々
- 食文化と食習慣:行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立等々
- 食品学:生鮮食品・加工食品・食品表示・食品添加物等々
- 衛生管理:食中毒・食品衛生・予防・食品化学・安全性等々
- 食マーケット:流通・外食・中食・メニューメイキング・食品販売等々
- 社会生活:消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規等々
- 合格基準:2級・3級それぞれ全体の60%以上となっています。
- 勉強方法:テキストが発行されていますのでご確認下さい。テキストで学ぶ独学の他に、通信教育講座で学ぶことも多いようです。
- 合格率:平均で3級試験が65%、2級試験が35%となっています。
〇食生活アドバイザーの活用
食生活アドバイザーの受験生のほとんどは、食生活を管理している女性が多いようです。それでも男性も一部いるようです。企業においては卸売業や食品業界、飲食店やスーパー等の業種からの受験生も多く、企業側でも受験に推奨しているということです。自営業で飲食業をされている方も、お客様との接客からも食生活の知識をアピールして顧客増大に取り組んでいるようです。食生活アドバイザーを取得することによって、食材の選び方や、栄養バランスの取り方、食に関する健康について等知識を持った方は今後ますます増えていくでしょう。