
校正技能検定は、文章の誤字脱字等の校正技能を評価する資格として「日本エディタースクール」が実施している民間の資格です。
〇校正技能検定とは?
校正技能検定は、「日本エディタースクール」が実施している校正の資格検定です。
初級・中級・上級というレベルに分かれていて、校正の仕事においては貴重な人材として仕事をこなしています。
〇校正技能検定の受験級レベルと受験資格
校正技能検定の受験級レベルや受験資格は以下の通りです。
- 初級:初級レベルとして、日本エディタースクール等や他の教育機関で指定の単位を修得した人を認定してくれます。
- 中級:日本エディタースクールや各種教育機関で所定のコースを修了した者
- 上級:中級の合格者
初級レベルは、研修認定となっていまして各教育機関での取得単位が必要になっています。
- 中級対応の編集者養成総合科
- 上級・中級対応の校正者養成専門コース
- 上級・中級対応の校正教室
- 上級・中級対応の総合コース
- 上級・中級対応の校正コース
- 中級対応の校正フレックスコース
- 通信コースで上級・中級対応の校正コース
〇校正技能検定試験内容
校正技能検定試験の内容は以下の通りです。
- 対象級:中級試験と上級試験を実施します。
- 試験日:中級試験が7月と12月、上級試験が3月に実施されます。
- 受験地:東京および兵庫
- 出題内容:実技試験と学科試験を行います。実技試験は、初校原稿引き合わせ・校正刷りや校正作業等を行います。学科試験は、校正作業に必要な知識・用字用語に関する知識・一般的知識を問われます。
- 合格基準:中級試験はおおよそ85点以上で、上級試験は一定の基準に適合した場合に合格となります、
- 合格率:中級試験が約30%、上級試験が約25%の合格率です。
- 勉強方法:同試験機関で実施している参考書や試験対策講座等を確認下さい。
- 準中級:中級試験において、実技試験を一定基準に達していて、学科試験のみ一定基準に達していないかった場合に、準中級を認定しています。準中級に認定された者は、認定後の2回の試験にて学科試験を受験し、一定基準を満たしますと中級と認定されることになります。
参考書:http://www.editor.co.jp/text/
講座:http://www.editor.co.jp/exam/forexam/
〇校正技能検定の活用
同試験実施機関の日本エディタースクールによる統計からは、就職先として編集者が40%,校正者が41%,DTPデザイナーが8%となっていまして、即戦力で実務がすぐ出来る方を必要とされています。また同スクールへの求人数が常時60社もあるということですので、就職するには同スクールで学ぶことは有利に働いているようです。
校正技能検定を受ける受験者は、ほぼ8割が女性ということです。出版業界では校正の技術は必須ですし、最近では副業として自宅での在宅仕事というスタイルで仕事を受けている方もいるようです。出産や結婚を機にフリーランスとして働くかたもいますが、仕事を獲得する為にはやはり今までの仕事の実績と営業力が優れている方であること、そして校正技能という緻密で日本語能力に長けていないといけないので実力世界といえます。