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海事代理士

資格

家や土地を購入した場合に登記をすることが必要です。これと同じように船舶も登記をする必要があるいのです。海事代理士はそのような船舶を登記する専門家とも言えます。船舶の登記の他に、船舶に乗船する乗務員の労務管理や海事の許認可等の手続きをする仕事です。

〇海事代理士とは

海事代理士とは、海事代理士法によって定められた国家資格です。船舶の登記や登録手続き、許認可関係、船舶に乗船する乗務員の労務関係、その他海事関係における行政官庁への事務手続き等、海事に関する様々な手続きをします。海の司法書士とか、海の行政書士とも呼ばれています。

〇海事代理士の資格を有する者

海事代理士になるには、以下の要件が必要となっています。

・海事代理士試験に合格した者

・行政官庁にて10年以上の海事に関する実務経験を有する者で、国土交通大臣が認めた者

資格を有する者は、海事代理士として国土交通省に登録申請を行います。他の仕業が業界団体での登録が要件となっているのとは違います。

〇海事代理士試験

海事代理士試験は、筆記試験と口述試験から成り立っています。

・筆記試験:9月に試験があります。総合点6割以上であって、受験者の平均点以上が合格ラインです。試験科目は以下の通りです。

  1. 憲法・民法・海商法・国土交通省設置法
  2. 船員法・船員職業安定法・船舶職員・小型船舶操縦者法
  3. 海上運送法・港湾運送事業法・内航海運業法・港則法・海上交通安全法・海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律
  4. 船舶法・船舶安全法・船舶のトン数の測度に関する法律・造船法・国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律及びこれらの法律に基づく命令

・口述試験:筆記試験の合格者に対して11月に実施されます。6割以上が合格ラインです。以下の内容が問われます。

  1. 船舶法
  2. 船舶安全法
  3. 船員法
  4. 船舶職員及び小型船舶操縦者法

・合格率:例年40%前後です。

合格率だけみれば受験勉強をしやすく感じてしまいますが、上記試験科目から見てもかなり難易度が高いと感じます。受験者のほとんどが司法書士や行政書士、社会保険労務士の開業者となっています。業務の拡張で資格を取る方がかなりいますので、その士業の中での試験結果からの合格率ですから厳しい試験であろうと思われます。

また海事代理士のほとんどが、行政書士事務所とダブルライセンスで開業をしています。つまり行政書士事務所の仕事をしている延長で海事代理士業務が必要になったと考えていただければいいかと思います。

〇海事代理士の仕事内容や年収等

海事代理士業務は、船舶の経験者が多いと言われています。海運・船舶業という独特の気質というか業界の閉鎖的な社会観があるので、新規で開業するのにはかなりの営業努力が必要であると言われています。古くからの港町では、何世代もの地域のつながりが強いために既存の資格者が有利となっています。独立開業する際には相当の覚悟が必要であるとも言えます。

このような特殊な資格を持って仕事をする為に年収も他の士業よりも若干高めで700万円~1,000万円ほどと言われています。もっとも行政書士や司法書士、社会保険労務士の方がダブルライセンスで業務を行っている為であるかもしれません。

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