資格

デッサンは、人物や動植物、物体、建物など立体的なものを平面上に表現する技法のことです。どのような絵画でも平面に描写するという点では同じですが、デッサンは色彩を用いずに、まるでそこに本物が存在するかのような錯覚を呼び起こすことで情報を伝達するという点が大きな特徴です。また、絵の具を使う前段階として必要な基礎でもあることから、デザイナーやクリエーター、イラストレーター、アニメーターなどの職業に就いている人、美大を受験する人などにとってはもっとも重要なスキルといわれています。ここでは、鉛筆デッサンマスターと絵画インストラクターの資格について、その概要を紹介します。

1位 鉛筆デッサンマスター

デッサンの基本は、対象物の形状を面でとらえて描写することです。人物にせよ物体にせよ、本来は面の集合体として構成されています。デッサンというと線で描くものと思いがちですが、立体を表現するには、面として解釈して表現することが求められます。具体的には、鉛筆1本でグラデーションや濃淡をつけたりすることで正確に立体を表現する方法です。この技法を身につけておくと、線(輪郭)を描かずに色彩だけでの表現もしやすくなります。つまり、色彩表現の基礎となるもので、これができてこそ複雑な色彩描写が可能になるのです。試験には、デッサンの理論と技術の基礎的知識、デッサン用具、デッサンの基本要素、基本モチーフ(石膏)、調子と質感、プロポーション、光と影などについて出題されます。実技試験としてカップの描写などがあります。この試験に合格する人は、美大受験に合格できるデッサン力があるとみなされるほど、レベルの高い資格とされています。資格取得者の中には、美術学校でデッサンの指導にあたったり、プロのイラストレーターなどとして活躍している人が少なくありません。

主催:日本デザインプランナー協会。受験料:10,000円。在宅受験。

2位 絵画インストラクター

デッサンやスケッチの技法、さまざまな道具の的確な使い方など専門的な知識とスキルを身につけた人が対象です。これまで自己流で描いてきたが本格的に学びたい、自分のレベルを知りたいという人や、さらにスキルアップしたいという人に適しています。デッサンには石膏デッサンと静物デッサンがあります。石膏デッサンでは、立体形状を正確に描写することが最重視されます。静物デッサンでは、対象物の形状だけでなく、たとえば、リンゴならツヤや重量感、パンなら粉っぽさや表面の焼き加減といった感じを鉛筆で表現するわけですが、この技法をマスターすることによって色彩を使った背景画や風景画も描けるようになります。試験では、パプリカなど野菜を用いてモノクロへの置き換え技法、ユリの花や人物をモデルに構図や材質感、4つの基本形(幾何学体)、透視図法、形の心理的作用、風景画などの出題がなされます。資格取得後は絵画教室を開いたり、カルチャースクールで講師として指導することができます。絵画は小中学生の習い事としても人気ですが、定年退職後の趣味として楽しむ人も多く、絵画インストラクターの活躍の場は多岐にわたります。

主催:日本インストラクター協会。受験料:10,000円。在宅受験。

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