子育てがますます難しくなる現代日本。保育問題の解消に向けて官民が動きを活発化させるなか、保育市場は拡大の一途をたどっています。

こうした状況にあって、子ども心理学の資格保有者への需要が高まっています。子ども心理学の資格保有者はその知識を活かし、悩みを抱える子どもや親世代を的確にサポートできるからです。

しかし子ども心理学の資格といっても、実はたくさん種類があります。子どもや保護者にカウンセリングをする仕事、少人数の子どもの保育に特化した仕事、児童相談所に配属される仕事、育児中の保護者をサポートする仕事など、さまざまです。

ここでは子ども心理学の資格のなかから人気の資格トップ6を紹介し、それぞれ仕事の内容、仕事への需要、資格の取得方法の3点について解説していきます。ぜひ参考にしてください。

1位 子ども心理インストラクター

子ども心理インストラクターとは、子どもに関する総合的な知識を活かし、適切なアドバイスとカウンセリングを提供する仕事です。子どもの成長、家族との関係、まわりの子どもとの関係、社会とのかかわりなどについて、幅広い知識が求められます。

資格を取得すれば、学校やカルチャースクール、親子教室などで相談員として活躍することができます。また講師として活動を行うこともできるでしょう。

子ども心理インストラクターの資格は試験に合格することで取得できます。試験への申し込みはインターネットから行いましょう。試験当日は在宅での受験となり、70%以上の評価をもらえれば合格です。試験は2カ月に一度のペースで年に6回開催されるので、合格のチャンスは少なくありません。また通信講座も提供されているので、効果的な学習を望む方は講座の利用を検討してみるとよいでしょう。

2位 チャイルド心理ヘルスカウンセラー

チャイルド心理ヘルスカウンセラーの仕事は、子どもにかかわる問題に対応してカウンセリングを行い、子どもや親世代を的確にサポートすることです。胎児期にはじまり乳児、幼児、学童期、さらには思春期にいたるまでの子どもの発達と心理を、十分に理解している必要があります。

資格取得後はスクールカウンセラーや企業内カウンセラーとして活躍する機会が生まれるでしょう。また講師として活動することもできます。

チャイルド心理ヘルスカウンセラーの資格を取得するには試験に合格する必要があります。試験への申し込みはインターネットから行い、試験当日は在宅での受験となります。合格基準は70%以上の評価を獲得すること。試験は2カ月に一度、年に6回開催されるので、一度や二度失敗しても大丈夫です。万全を期したいというかたは、通信講座を利用して学習してみましょう。

3位 チャイルドカウンセラー

悩みを抱える子どもや子育て中の親世代のサポートを行うのがチャイルドカウンセラーです。的確なアドバイスを与えることで、子どもの学校生活や家族関係を支えます。

チャイルドカウンセラーの資格を取得することで、活動の幅は大きく広がります。たとえば保育士や臨床心理士、ベビーシッター、スクールカウンセラー、あるいは子ども相談ホットラインの受信者としても活躍することができるでしょう。

どうすれば資格が取れるのでしょうか?チャイルドカウンセラーの場合、独学で資格の取得ができない点に注意してください。まずは「日本能力開発推進協会(JADP)」が指定している講座を受講する必要があります。学習期間は4カ月。通信講座での受講も可能です。

全カリキュラムの修了後、チャイルドカウンセラー検定試験を受けることができます。試験は在宅で行い、得点率70%以上で合格です。講座の内容をちゃんと理解していれば合格できる難易度ですので、しっかりと講座を勉強しておきましょう。

4位 チャイルドマインダー

チャイルドマインダーは子ども保育のスペシャリスト。その特徴は、少人数の子どもを相手にする点にあります。この点で、不特定多数の子どもを対象とするベビーシッターとは区別されます。また保育士であれば保育園などの保育施設に勤務するのが主流ですが、チャイルドマインダーの場合は、自宅での開業や保育対象となる子どもの自宅への訪問がおもな活動形態となります。

チャイルドマインダーへの需要はあるのでしょうか?保育施設の不足が問題となっている現在、需要は増加傾向にあると考えて間違いないでしょう。柔軟な働きかたが可能な点を活かして、活躍の場を求めることができます。

チャイルドマインダーの資格は試験に合格することで取得できるのですが、試験を受けるためにはまず認定講座を修了する必要があります。講座には3つの種類があり、それぞれ内容や費用が変わってきます。自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。通信講座も用意されています。試験の合格率は70%以上とかなり高め。難しい資格ではないので、講座をきちんと学習しておけば心配ありません。

5位 児童心理司

児童心理司とは、児童相談所に勤め、心理学の知識を活用して子どもや保護者のカウンセリングを行うお仕事です。児童相談所に勤めるというところがポイント。心理診断を仕事にする心理判定員のうち、児童相談所に勤める人のことを児童心理司と呼びます。

児童心理司への需要はどのくらいあるのでしょうか?児童相談所の対応件数は年々増えているのが現状です。悲しいことですが、子どもへの虐待など、相談所が対応すべき件数は増加の一途をたどっているのです。児童心理司へのニーズも増加すると考えるのが自然でしょう。

ではどうやったら児童心理司になれるのでしょうか?児童心理司の場合、専用の資格試験のようなものはありません。その代わりに、上級(Ⅰ種)地方公務員採用試験に合格しなければなりません。さらに児童福祉法に定められている「任用資格要件」を満たしている必要があります。その要件とは以下の2つ。

・医師であって精神保健に関して学識経験を有する者
・大学において心理学を専修する学科等の課程を修めて卒業した者等とする

これらをすべて満たしたうえで児童相談所に配属になると、児童心理司として活躍することができます。道のりは楽ではありませんが、その分やりがいにも満ちた専門家職業だといえるでしょう。

6位 育児セラピスト

育児セラピストは育児のスペシャリスト。育児中のお母さんやお父さんをサポートする仕事です。

育児セラピストの資格を取得すれば、育児のプロとして育児中の保護者をサポートするだけでなく、講師として活躍することも可能になるでしょう。子育て施設や教育現場での活動の幅も広がります。

育児セラピストの資格は3つの級に分かれています。まずは育児セラピスト前期課程(2級)。育児の知識や子どもとの関わり方など、基本的な内容を学習します。試験はなく、講習と実習、質疑応答の講義を修了すれば資格を取得できます。次に育児セラピスト後期課程(1級)。2級に比べるとより専門性の高い内容になっていて、育児中の保護者をサポートするためのスキルも身につけます。資格を取得するには試験に合格し、レポートを提出しなくてはなりません。さらに高いレベルとして、育児セラピスト・シニアマスター講座が用意されています。受講するには1級の資格を保有している必要があります。大人の心理学をも扱い、後進の育成までも視野に入れた専門性の高い講義です。講習、実習、ワークショップの後、試験に合格すれば資格取得となります。

・まとめ

子ども心理学の人気資格トップ6を紹介しました。ご覧のように、仕事の内容も働き方もさまざまです。自分に合った職業を見つけることが重要です。

今の日本では保育問題の解消に向けて、保育市場の拡大が続いています。人材へのニーズも上昇中です。子どもが好きというかたは、ぜひ子ども心理学の資格取得に挑戦してみましょう。
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